言葉を自由自在に話すことは、とても高い能力なのです。
世界中の人々は母国語を完璧にマスターし日々の生活で何の不自由も無く話しています。
ごく当たり前の事ですが、スズキ・メソードの創始者である鈴木鎮一はその当たり前の中に潜んでいる高い能力に気付いたのです。
みなさんは日本語をどのようにして覚えられましたか?
赤ちゃんの頃にテレビの教育番組を必死に見て覚えた…という方はまずいませんね。
お母さんをはじめ、身近な家族が語り掛ける言葉を何度も耳にして覚えていったはずです。
日本国内にもたくさんの話し方(方言)が存在しています、東北弁の家庭に育った人は東北弁を、関西弁の家庭では関西弁を自然に話しています。
「日本人だから当たり前」と思われるかもしれませんが、例えば生まれてすぐにアメリカの家庭へ預けられ、そこで育った子供はどうなるでしょう?
きっと日本で生活している人では真似の出来ない立派な英語を話してくれることでしょう。
そうです、子供は育った環境によって様々な能力を身に付ける事が出来るのです。
スズキ・メソードでは、この《環境を作る》ことからはじまります。
現在、日本の某放送交響楽団のコンサートマスターをされている方が幼少の頃、初めて幼稚園へ行ったその帰りのこと・・・「ねぇお母さん、なんで○○くんと☆☆ちゃんとかみんなバイオリンをやってないの?」と訊ねたのだそうです。
彼にとってはバイオリンが生活の中に当たり前のように溶け込んでいたのですね。
毎日ご飯を食べたり、愛犬の散歩をするように、バイオリンのある生活を(環境を)まずご家庭と先生とで作ることが第一歩です。
言葉を覚えるプロセスと同じように音楽を学ぶ為には、より多く音楽を耳にする事が大切です。
スズキ・メソードの教本にはお手本の演奏が収録されたCDが付いています。
まずはこのCDを毎日たくさん聴くことからはじめましょう。
しっかりとお行儀良く聴く必要はありません、大きな音量もいりません、さりげなく聴いているうちに自然と耳に入ってくるはずです。
何気なく見ているテレビCM、バックに流れる音楽もいつのまにか耳に残っていませんか?商品を見るとその音楽が脳裏に…
バイオリンの音色に興味を持ちはじめたら、いよいよお教室へ遊びに出掛けましょう。
まずは、お兄さんお姉さんがバイオリンを弾いている所を見てみましょう。
スズキメソードではこの《見学期間》をとても大切な時間と考えています。
幼い子供にとって、バイオリンの先生は初めて個人的な付き合いをする「外の人」になります。
初めての人、初めての場所、初めてのこと…一度にはなじめません、最初はお教室に通う事に慣れましょう。
「これから僕は何をやるのかな?」からはじまり、「僕もこんな風にやってみたい!」と気持ちが育っていくことでしょう。
慣れてきたら、少しずつ「レッスンごっこ」をしながら、ごあいさつを覚えたりバイオリンを手にする準備を進めていきます。
ここまで環境が整ってきたらバイオリンを手にする日はもう目の前です。
今までたくさん耳にした曲を、自分のバイオリンでも弾けた時にはとても大きな喜びがあると思います。
スズキメソードの教室では、ただバイオリンを上手にする事だけが目的ではありません、バイオリンを音楽を通じて、子供達に素敵な体験とたくさんの経験をして欲しいと願っています。
スズキ・メソード公式ホームページもご覧下さい
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